2018年4月20日金曜日

「だからこそ」の風合い--会津木綿

下野・会津・津軽 手仕事専科の人気工房に「山田木綿織元」があります。
現在、会津に残る会津木綿製造のひとつです。
その会津木綿が、引きも切らずに人気ですが、大変なストーリーがあります。
以前は、もう一社ありました原山織物工場様と御付き合いをしていたのですが、もうすでに3年程になるでしょうか、諸事情から、廃業してしまいました。
現在は、HARAPPAとして、営業を継続されていますが、製造形態を大きく変えてしまいました。
価格も変え、製造物も全く変わりました。
残念ながら、現在は、お取引が出来ません。

明治38年創業の山田木綿織元
豊田自動織機をつかい、今も織り続けています。
かつお縞№612
かつお縞と言って、分かる方は、何人いるでしょうか。
縞の幅の違いで、3種類ほどあります。
縦糸の整経は、大変です。
350mもの糸を準備して織ります。
横幅は、37cmですが、
何本の縦糸を使うと思いますか。

山田木綿織元さんは、旧来からの伝統的な会津木綿を作られています。
200種類にも及ぶ反物の製造卸であり、他にもデパート催事用に小物も作られています。
全国には、会津木綿が好きなお客様が、たくさんおられます。
ある方は、今朝ほど、メールで「会津木綿との出会い」その「ストーリー」をお聞かせくださいました。
ここに抜粋して、ご紹介いたします。

(お客様のメール)----------わたしが会津木綿を知ったのは、7年程前。
会津の友人がカフェをオープンするというので、会津木綿を使ってカフェ小物を作ったことがありました。
また、復興の関連で会津木綿を使った小物のデザインをさせていただいたことがありまして、その時に、「日本の地域にこんなに心地よい布があるんだなぁ、もっとみんなに知ってもらって、愛されるといいな。」と思ったのでした。
日本のいろんな地域の布で、普段につかえるようなモノを作って展開できるといいなぁと思ったのです。
そしてこの度、日本のいろんな地域の布で、手提を作って催事から展開することになりました。
会津木綿は、日本の布を知る始まりとなった布で、スタートする時に少しでもあるといいなと思ったのです。
大阪の阪急の催事でゴールデンウィーク期間中の展開です。
日本の職人さんと作る道具を提案しているPINTさんのところで展開させていただきます。
商品としては、長く愛されるものへと、育てていけたらと思っております。
私ごとで長いメールになってしまいまして、すみません。
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お客様は、ほんとに会津木綿が好きな方々です。
しかし、明治38年創業の山田木綿織元は、いまでも旧式の豊田自動織機を使い製造しています。
会津木綿の縞柄、無地の木綿の風合いは、だからこその風合いです。
新しい近代的な織機では、作れないのです。
あの柔らかさと風合いのもつ癒しの感触は、だからこそです。

手仕事専科    http://tesigotosenka.com
山田木綿織元  http://tesigotosenka.com/yamajyuaidumomen.html

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2018年4月16日月曜日

日本人のアイデンティティ--精麻からの麻紐つくり

数日前に大麻博物館で、高安淳一館長と話す機会がありました。
大麻博物館は、わが家から、車で十数分のところです。
手仕事専科から、特上精麻の御注文があり、訪ねました。

機械挽きの精麻
現在は、殆どが、機械による作業です。
スクリュータイプの
ブレスレット
簡単な麻から績んで作った
ブレスレット。
精麻(190cm)から、3本ほど
作ることが出来ます。
わずか数か月で3mにも育つ大麻草。
7月には、収穫されてます。
大麻草の皮を挽く作業です。
これから、輝くばかりの精麻が
つくられます。
「こちらの精麻は、最近入手したのですが、10数年前のものです。」手触りと光沢が、異なります。
最近の機械引きではなく手挽きです。
すでに40年程前から機械引きは、主流ですが、それ以前は、手挽きでした。
機械は、一様の厚さで機械速度で云わば自動的に大麻草の皮を挽いて除きます。
しかし、手挽きは、手の感触で挽きます。
大麻草は、その茎部分から、穂先に向かって繊維は、一様ではありません。
細いところも頚的なところがあり、微妙に厚さが異なります。
手挽きは、その薄いところと厚いところ、繊維の強いところと弱いところが分かります。それを手伝いで感じながら、ゆるく早く強く弱く挽くことになります。
その為に機械引きは、ゴワゴワした繊維ですが、手挽きは、光沢があり、柔らかい繊維になります。麻紐を績むのに大麻草の繊維・精麻は、重要です。
機械引きのごわごわした繊維と手挽きの柔らかいゴミのついてない繊維とでは、異なります。
美しい麻の布を織るためには、手挽きの精麻が、求められます。

インドでは、嘗てガンジーの不服従抵抗がありました。
そのシンボル的な行為が、イギリスの機械が織る綿布を買わずに自分たちの手で織った綿布を使用することでした。
私は、アメリカの大麻草の排除ではなく、日本の文化としての大麻を自分たちの績む麻紐で、組紐なり、麻紐を綯うことを提案します。
大麻草の歴史は、日本の文化です。
一説によると日本の大麻草の文化(精麻による麻布・麻紐)は、縄文時代に遡るといいます。
その遺物が、縄文時代から発見されています。
そのような歴史を持つと言われています。

詳しくは、「大麻という農作物」をご覧ください。
「大麻という農作物」 大麻博物館 著  ¥2,000 
「麻の葉模様」 大麻博物館著 ¥1,400

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2018年4月7日土曜日

「お待たせしました!」--米研ぎ笊が出来上がりました(工房間方)

手仕事専科では、マタタビの米研ぎ笊を販売しています。
マタタビの編組細工は、この奥会津地区と近隣の山間部集落だけになります。
その中でも奥三島地区は、高齢者の生涯学習としての取組に成功したと言えるでしょう。
60歳代から、編組細工に取り組みます。
手仕事専科の竹工芸には、有名な八木沢正さんや齋藤正光さんが居られますが、彼らは、一流の職人です。
彼らの作るものは、とても高価格です。
しかし、こちらのマタタビ編組細工は、「帆待ち」仕事として、作ります。
だからこそ安価な価格となっています。
手仕事の「帳合い」です。
工房間方の菅家藤一さん。
彼は、長年役場職員として、
奥会津編組細工の普及に尽力して
来ましたが、現在は、
あけび蔓、山ぶどう皮、マタタビ細工に
すばらしい作品を作っています。
工房間方より届いた
マタタビ米研ぎ笊
優れものです。
昨年3月以降のマタタビの米研ぎ笊蕎麦笊の御注文から、1年間もお待ち頂いておりました。
その商品がやっと工房間方から届きました。
50点もの御注文でしたが、なんとかお待たせする焦燥感から解放されそうです。
お客様には順番に発送の確認を行い荷作りし送ります。
届いた方々からは、お喜びの声を聴きます。
工房間方にご注文のお客様は、いろいろと商品の出来上がりを吟味されています。
その上で御注文されていますので、工房間方の商品が優れているかが分かります。
従来は、半年~1年先で御注文を受けておりましたが、これから暫くは、お待たせせずにお届け出来そうです。
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日本郵便株式会社の横暴!

ここ数日前から、DM発送に問題が生じました。
「ゆーメール」の後納郵便で、「手仕事の歳時記」等の郵送をしていたのですが、従来の価格では、発送できなくなったからです。
年間大量に使用していることから、割引価格で契約をしていたのですが、4月以降は、従来よりも大幅に高くなるからです。
それも89円だといいます。
「え!」
・・・・・・「?」
寝耳に水です。
まして、通常の82円よりも高い価格ってあり得るの!

担当者から、事情を聴きましたが、納得がゆく回答ではありません。
昨年の10月以降に内部通達で、4月より新しい料金体系に変ったといいます。
それが、89円でした。
しかし、黒磯郵便局では、その変更の連絡さえもしていなかったのです。
4月過ぎて、利用後に分かったからです。
高額のパンフレット等は、従来通り安価なのですが、私の多用する25g以内のチラシ等の送付は、通常郵便よりも高いからです。
私は、常識的にあり得ないことなので、何らかの方法がないのかと尋ねましたが、無いの一点張りでした。
私の契約していた黒磯郵便局は、末端の郵便局です。
上部組織には、関東支社があり、更に本社の決めた決定以外の対応はできるはずもありません。
本部に私のような意見を伝えることはできないのかと尋ねると日本郵便株式会社には、窓口としてお客様相談サービスセンターがあると紹介をされました。

お客様相談センターは、本社の社会貢献・CS推進室に属する組織です。
上記の経過を説明し、釈明を求めましたが、黒磯郵便局を通じて回答しますとのことでした。
・通常82円で届くチラシ郵便が、なぜ、89円になるのか。
・従来契約取引していた私のような会社は、どう対応したらいいのか。
 (「契約をやめろ」の意なのか。)
黒磯郵便局は、当初より「上部組織からの通達でそれ以外の対応は取れない。」と述べていますので、埒が明かないと思います。
案の定、黒磯郵便局を通じて、おなじ回答が戻りました。
「82円よりも高額の89円が何故か」の回答はありません。
・しかも価格の変更は、一切まかりならない。
・(お客様のクレームは)黒磯郵便局で全て対応しなさい。

私の前身の会社でもCS運動があり、社命として対応していました。
ホテル業では、CSは、最も大切な要素です。
日本郵便株式会社では、末端の郵便局へ上部決定(制度)を常態とします。
これは、通常の会社でも同じですが、私のような利用者の要望に直接応えようとはしません。
お客様相談室センターのスタッフは、「私の回答は、日本郵便株式会社の回答です。」と言い放ちます。
大きな組織の恐ろしさです。
彼らは、日本郵便株式会社として、競争のない市場で好き勝手なことをしています。
市井の中小企業とは異なる高給を手にし、何ら責任を取らないで、立ちはだかっています。
私は、この様な動きの鈍い図体だけ大きく社会の暴利を貪るな会社を許すことはできません!
一矢報いたいと思っています。
「日本郵便株式会社の横暴」です。

これらの情報から、どう対応したら良いでしょうか。
twitter,facebook等の閲覧の方に相談します。
良い方法があれば、教えて下さい。
お願いします。

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