2015年11月16日月曜日

驚きのTVの効果:南部箒

手仕事専科では、岩手県九戸町にある「高倉工芸」南部箒の工房をご紹介しています。
数年前に伊勢丹新宿店で高倉工芸の高倉清勝さんとご挨拶してからのお取引になります。ちょくせつ工房に訪ねましたが、自家製の箒もろこしを栽培されて、1からすべてを自前で行っていました。種まきから収穫・脱穀・乾燥と、そして、編上げです。
かつては、箒もろこしの生産者と作り手販売者は、すべてが、異なっておりましたが、それを一手に統合されています。

彼の経歴と私の経歴は、とても似ていました。
私は、前身は、農業の専門を学び、父が起業農業を行っておりましたで、先駆的な養豚や養鯉・養鰻を行い、その道では、かなり高度な農業技術を習得していました。
しかし、起業農業に必要な経営知識を持たないところから、事業は、破産いたしました。
尊敬する父の破天荒な人生に重なります。
一方の高倉さんも当時のお父上の事業に添い、農業大学を学び、養豚や幾多の事業を取扱いましたが、現在の南部箒の一貫生産に到達したと言います。
そして、高級品ということから、デパート等の催事で紹介と販売をされています。

2015.11.13(F)にTV東京の所ジョージの番組毎週金曜日夜9時「学校ではおしえてくれないそこんところ」で、南部箒が、取上げられました。
高倉さん自身が、出演して、南部箒をご紹介していますが、作り手の75歳の欠端タケさんのご紹介と実際に使われている方のインタビューでした。
13日の夜に南部箒のご注文が、殺到いたしました。
そして、現在でも続いています。
高倉さんの話では、
従来の1年間の売上に匹敵するご注文だと言います。そして、所さんの番組が、この後に地方局で放映されると、更に続くだろうとお話していました。
そこで、これから先のご注文は、1年以上先のお届けで、御注文を受けて下さいとことでした。
その際に、粗製乱造に走らないことをお話いたしました。

私のサイトでは、宮本工芸網代編手提巻手は、6年以上先のご注文でお受けしております。
理由は、材料の山ぶどう皮の収穫は、八甲田山や岩木山の麓からですが、数量が限られていること。
取りすぎると翌年に影響が出てしまいます。
そして、それらの手篭をつくられる職人さんが限られていることです。
販売政策からいえば、中国産の山葡萄皮を手当てすることや職人さんを育成することも選択肢にあるのでしょうが、それは行いません。
一番の要因は、国産の山葡萄皮に拘り、職人さんの技術に拘り続けているからです。
かつて、明治の頃ですが、会津の焼物が、一世を風靡したことがありました。パリ博覧会でグランプリを受賞した時ですが、その後、他の地方でも何でも会津焼として作り、輸出をしました。
哀しいかな、粗製乱造です。
そのブランド力は、続きませんでした。

南部箒も一貫生産ですから、収量も限られています。
同時に、編上げられる人々も限られています。
けっして、待たせることは、致し方ありません。
年間の制作本数が、限られていますから、半年、1年以上先になります。
しかし、粗製乱造と言える商品は、末代までも禍根を残します。
信用は、一夜にしてはできませんが、信用をなくすことは、一時です。
写真で、箒もろこしからつくる南部箒をご紹介いたします。
2代目高倉清隆氏
初代高倉徳三郎氏
小箒 20,000円(税別)
小箒30,000円(税別)
箒もろこし
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2015年11月12日木曜日

TBS三宅裕司の「健康時間」(日曜日朝7時~)で日光下駄が、話題に!!



11月1日のTBSの日曜日朝7時からの「健康時間」の番組で、中禅寺湖の91歳になる方が、御紹介されていました。
物産店を現役で、切り盛りしているお婆ちゃんですが、彼女の健康の秘訣が、「日光下駄」だと言います。
その訳は、下駄が、健康に「背筋をまっすぐにして、歩くこと」に役立つからだと言います。
そのようなことから、私のwebciteの手仕事専科から、たくさんのご注文が相次ぎました。私自身は、直接見なかったのですが、友人が、”TVで日光下駄をやっているよ”と話してくれました。そして、”きっと注文が行くよ"とも。
四国や新潟、中部地方から、たくさんの方々から、電話でのお問合わせが、舞い込みました。ネットで調べて、メールではなく電話でのご注文です。
私のwebcite手仕事専科には、2つの工房が、掲載されています。
日光下駄山本政史工房と、倉田工房です。
お二人とも作風が、拘りが異なりますが、共通は、確りとした拘りの日光下駄をつくることです。バラエティに富み認知が、高いのが、山本政史さんの工房ですが、毎日、日光の木彫りの里で実演をしています。中村七之助氏の下駄や、皇太子殿下ご夫妻の実演等もこなされている方です。
そして、一方の倉田監さんは、派手さはありませんが、昔からの伝統的な下駄をつくり続けています。

今回のTV番組「健康時間」で、どうして日光下駄が、健康に良いのか?ですが。
1.下駄の履き方に理由があります。下駄の鼻緒に足の親指と人差し指で、浅く挟みこみ、決して、深く挟みこむことは、しません。下駄は、つま先から歩くことはしないからです。
浅く挟みこむことで、下駄のかかとから着くことになります。
そうすると、背筋が伸びることになります。
モデルさんや宝塚の女性達は、かかとでたちます。
背筋を伸ばし、腰をたてて、背筋が命になります。
それが、美しい立ち方だからです。
2.二枚歯の下駄は、少し内側に傾斜するようにしています。
脚の内捻筋を鍛えることになります。
体幹という言葉が、アスリートの間では、当たり前のことですが、身体能力は、体幹の力によると言います。下駄の二枚歯の形は、その力になります。
私の趣味は、社交ダンスですが、まさに体幹つくりと背筋つくりです。
その意味で、倉田さんの背筋を伸ばす作用については、合点でした。
3.草履は、吸湿性のすぐれた竹の皮を編んで作ります。
その季節に応じた竹皮の性質が、足の裏を刺激します。
足の裏は、脳神経を刺激し、健康に繋がるわけです。
・・・・・・・。
今回の日光下駄のブームともいえる人気は、次の要素も見逃せません。
倉田工房の倉田監さんと話していて、こんなことを言っていました。
・通常、TVで幾度か日光下駄が、取材されたことがあるけれども、今回のようなことは、ありませんでした。
旅番組や伝統工芸品としてご紹介しても、鳴かず飛ばずの反響だったと言います。
しかし、今回は、実にたくさんの方々からお問合わせやご注文を頂戴したと言います。
あるお客様は、朝、鬼怒川温泉の宿でTVを拝見して、その帰り足で倉田工房を訪ねて、購入されたと言います。
・キーワードは、「健康」「女性」だと言いました。
1割は、男性でしたが、残りの9割は、女性でした。
高齢化社会を迎えて、いかに「健康」が、求められているかが、分かります。
そして、「女性」の活力の旺盛さです。
ご家族の誰かにwebcite手仕事専科の日光下駄で検索してもらい、電話でご注文するパワーがあります。
「健康」志向は、「女性」が、キーになるのでしょう。
追加のご注文や日光下駄の受取りで、訪ねた際の写真をご紹介いたします。
中村七之助氏のもとめられた
右近型の日光下駄。
日光下駄山本政史
お話をされる間も手を休めることなく
作り続けています。
職人は、御注文があれば、休日はありません。
ないときが、休日ですと言っていました。

下駄に竹皮の草履を麻紐で縫いつけています。
これが、日光下駄の特色です。
倉田工房
倉田監さんは、二枚歯の下駄と草履型の下駄の
違いを教えてくれました。
いまでは、二枚歯は、デパートなどで滑るところから、
ゴム皮をつける右近型下駄に人気があると言います。
今回、御注文があった女性の方の白い鼻緒の二枚歯下駄です。
こちらの下駄をはいて、神社境内に上がられる予定とのことです。
すばらしい下駄でした。

--------------------------------隋想舎「下野の手仕事」より--------------------------------
日光下駄は、日光山の神域境内の履物として作りだされたものである。江戸時代神域境内に入るものは、草履に木の台をつけた「御免下駄」に履き替えたものであるが、この台木は、コの字型をした履きにくいものであったので、明治時代の中頃には、台木を普通の下駄に似た形にしたものが作れるようになり、この御免下駄の改良型がその後市民に愛用されるようになり「日光下駄」と称されるようになった。
  昭和40年代には、日光下駄職人の後継者不足が心配され、日光市では、後継者育成の積極的に図るようになったが、第一回目の研修生が山本政史さんと倉田監さんである。日光下駄という伝統文化継承の重みに耐えながらも見事日光下駄職人となった。
日光下駄の主な材料は、台木と草履に編む竹皮、鼻緒に用いる真綿木綿に野州麻などである。

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2015年9月10日木曜日

日光下駄と山本政史

手仕事専科には、日光下駄が、在ります。
日光下駄は、現在数人の職人さんがおいでですが、倉田監(くらたつよし)氏と山本政史氏です。
下野手仕事会という40年以上の歴史を持つ職人の会が栃木県には、在ります。
元栃木県立博物館の初代学芸部長の尾島先生が顧問として、お作りになられた会です。
その尾島先生もこの2月に逝かれました。
”巨星落つ”です。
手仕事専科をスタートさせる際に先立って、下野手仕事会の新年会にご挨拶で参加しましたが、その際に彼を知りました。
長いお付き合いになりますが、いつ会っても黙々と日光下駄のことを語り、作り続けておられます。
下野の手仕事の紹介のビデオがあります。
この中で、山本氏は、日光下駄をこのように述べています。
日光下駄をつくる際に常に考えていること。)
1.履き心地が良い。
2.耐久性が良い。
(日光下駄の良さ)
・竹の子の皮でつくる。
・草履でつくって、麻糸で縫いつける。
・手作り品であり。

日光下駄です。
日光下駄後丸型染竹皮
右近型焼
鼻緒麻
 
右近型染竹皮焼
制作中の
日光下駄山本政史氏

--------------------------------隋想舎「下野の手仕事」より--------------------------------
日光下駄は、日光山の神域境内の履物として作りだされたものである。江戸時代神域境内に入るものは、草履に木の台をつけた「御免下駄」に履き替えたものであるが、この台木は、コの字型をした履きにくいものであったので、明治時代の中頃には、台木を普通の下駄に似た形にしたものが作れるようになり、この御免下駄の改良型がその後市民に愛用されるようになり「日光下駄」と称されるようになった。
  昭和40年代には、日光下駄職人の後継者不足が心配され、日光市では、後継者育成の積極的に図るようになったが、第一回目の研修生の一人が山本政史さんである。日光下駄という伝統文化継承の重みに耐えながらも見事日光下駄職人となった。
日光下駄の主な材料は、台木と草履に編む竹皮、鼻緒に用いる真綿木綿に野州麻などである。

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2015年8月12日水曜日

一輪挿し・彩手毬(津軽びいどろ)の紹介

津軽びいどろは、青森県の伝統工藝ですが、北洋硝子㈱の硝子器です。
仕事専科で、ご紹介しています。
津軽半島の西側に広がる、七里長浜の砂から作られた「津軽びいどろ」は、紀元前一世紀頃から受け継がれてきた「宙吹き」の技法で流麗なガラスの美を創りあげてきました。
1500度で原料を溶融し、成形温度1200度という灼熱の中で、どろどろに溶けたガラスを吹きざおに巻き取り、息を吹き込んで膨らませます。
上下左右にさおを振り、形を整え、熟練した職人たちの手によって、ガラスという素材に命が吹き込まれていくのです。みちのくの豊かな自然に育まれ伸びやかな美しさをもつ「津軽びいどろ」ガラス独特の色合いと、手づくりならではの柔らかな形は、日本の暮らしによく似合います。
青森県より伝統工芸品の指定を受けた、確かな伝統の技と、自由で個性的なデザインです。
津軽びいどろの色と形をみると、津軽人独特の感性を感じます。
夏の一瞬に弾ける「ねぶた・ねぷた」もその一つですが、代表的な版画家棟方志巧、そして、津軽塗の漆器、こぎん刺しなど、古くは、縄文時代からつづく美的感性につながるように感じます。
今回、津軽びいどろのページの商品入れ替えをおこないましたが、逸品をご紹介いたします。
彩手毬です。
--彩手毬--それは、一輪挿しですが、織りなす四季の移ろいを彩り鮮やかに散りばめました。
硝子の厚みで光を閉じ込め、色を反射します。
小さな花にあう、手のひらサイズの花入れです。

写真で御紹介します。
彩手毬--弥生
彩手毬-海風
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2015年7月3日金曜日

海外へのお土産・伝統的手仕事品

仕事専科には、これぞ伝統工芸といった業種があります。
現在は、105業種、155工房ですので、いろいろな人気のものから、なかなか、陽の当らないものもございます。
最近、嬉しいことは、サイトオープンから5年が経過しましたが、良い商品を作っている工房のご注文が増えたことです。
特に刃物鍛造のナイフ美術洋傘のモンブラン、藍染、会津木綿こぎん刺しなどですが、いずれも頑なに”良い商品を”と作り続けています。
お値段も、他の市販のものと比較すると数倍の価格です。
TVショッピングで、「全部つけて、OOO円といった商品」、時間セール、先着OOO名様等の衝動買いを謳っている商品です。
私たちの団塊の世代は、高度成長期に安価な製品に飛びついて来ました。
そして、それらは、家の中で使われずにゴミと化しています。
TVショッピングは、その延長上にあります。
私は、販売は、ホテルの営業からでしたが、ランチェスターの理論をはじめ、実にたくさんの学習をし、営業でそれを実践して来ました。
しかし、ネットショッピングは、ありません。
この5年間の伝統工芸品販売の経験からは、学んだのは、3つのことでした。
1.本物である商品。
  歴史や文化、そして、職人の方が、拘り作り続けている商品。
2.丁寧な対応
  お客様のご注文の想いに迅速に対応すること。
  見えない販売サイトを少しでも安心いていただくように心がけること。 
3.SNS等を駆使して、情報の拡散。
  5年間のサイト運営は、それに適うものです。 

しかし、更に営業的戦略が求められるでしょう。
私のポリシーは、友人のビジャイさんが、いうところの「物を売るのじゃないよ。歴史を文化をアートを売るんだよ。」です。
津軽こぎん刺しもあけび蔓細工も本物であり、歴史も文化も持合せた商品です。
作り手の職人の方々の想いを伝えることです。
このことに情熱を傾けてゆきたいと思います。

さて、友人から、今度、アメリカに行くので、嵩ばらずに同世代の女性に喜ばれるものを提案してほしいというものでした。
そのようなことで、今までにも海外へのお土産として人気のあるものをご提案させていただきました。
ご紹介いたします。
日下田藍染工房
ランナー「山と波」
日下田藍染工房
切売り反物
㈱モンブラン
美術洋傘
弘前こぎん研究所
信玄袋A
弘前こぎん研究所
セカンドバッグ
会津木綿
山田木綿織元
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2015年7月1日水曜日

網代編手提巻手(2分巾)の納品

仕事専科の一番の花形は、宮本工芸そして、網代編手提巻手(2分巾)になるでしょうか。
わたくしの運営する仕事専科のサイトは、すでに5年が経過しました。
ご注文数もすでに2,000件になろうとしています。
和文化の見直しが、進んでいます。
これには、隣国の中国や韓国の存在が大きいように感じます。慰安婦問題や尖閣諸島、竹島が、日本国のアイデンティティを喚起しているように思われます。
情報機関としては、和風総本家や和食や紙漉きの世界遺産登録、そして、2020年のオリンピックです。
今日、2012年8月25日のご注文の網代編手提巻手が、完成いたしました。
早速、お客様にご連絡をいたしましたが、仕事専科と申上げてもすっかり忘れておいででした。
宮本工芸網代編手提巻手と申上げて、思いだされたようです。
消費税も変わりましたが、3年待ちで、ご注文を受けておりましたが、若干はやく出来上がりました。
現在でも、6年以上先のお届けでご注文を受けております。
山ブドウ皮の収穫の量から、熟練された作り手の人数から、そして、しっかりとした作り手のこだわりから、6年先となります。
日本の手仕事を継承することは、経済行為の要素に伝統文化とそれを愛する人々の気持ちも加えたいと思います。
網代編手提巻手(2分幅)
三上徳仁作
制作中の三上徳仁氏
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2015年6月26日金曜日

2015年度産の精麻からつくる「祝い大麻飾り」ご注文承り中。

大麻草の精麻は、日本の古来から私たちの生活に欠かせないものでした。
仕事専科では、全国からご注文が参ります。
 麻は、波動が良いといわれます。わずか数カ月で3mにも届く大麻草の力は、はるか古代人には、驚異に映ったものと思います。
大麻草の皮からとれる靱皮を研ぎ澄まし、輝くばかりの繊維を 精麻 といいます。
日本人が昔からと呼び、生活を支える基本素材として使われていた日本古来の麻・大麻の本領はこの精麻にあり、神道ではこの繊維こそが清めの本質として今でも使われています。
水で身を清める禊ぎはよく知られており、今も神社の入り口にある手水舎は簡易な形で身を清めるものですが、より強い禊ぎを行なうためには海浜の塩水を用います。その考えから清めの塩があり、いまでも塩を用いる清めはよく知られております。それらで祓えないものを祓う本質的な清めを行なえるものが日本古来の麻・大麻の繊維です。
その精麻から、穢れを祓う具として、「祝い大麻飾り」があります。
おもに正月に新しいものに変えるものなのですが、昨今では、毎月いくつものご注文が参ります。
残念ながら、2014年度産の精麻から作りました「祝い大麻飾り」は、今回のご注文を持って、終了となりました。
この次のものは、今年収穫の精麻から、作りますので、9月上旬から、お渡しいたします。
仕事専科では、次の祝い大麻飾りのご注文を承ることにいたしました。
ご予約は、メールから、お申し込みください。
大麻博物館   http://tesigotosenka.com/taimahakubutukann.html
祝い大麻飾り  http://tesigotosenka.com/pic/s-32pic/s-32023.html
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2015年6月22日月曜日

宮本工芸の細目こだし編みのクレーム

昨日、宮本工芸のお客様から、朝一番でお電話が入りました。
私の仕事専科サイトからお求めの方ではありませんでしたが、先週に1年ほど前にご注文されていた細目こだし編み手篭を受取ったといいます。
それが、ご自分の意に反して、失望したということで、返品したいというお電話でした。
私のサイトのお客様では、ずいぶんと販売しておりましたが、このような経験を持ちません。何れの方々も通の方々ですが、届くと同時に「お喜び」の声を頂戴していましたので、お客様の真意を知ろうとお話を伺いました。
(要点)
1.工房を訪ねた際に、手提篭の修理をみて、黒光りした照りのある篭で、良く修理がされていたので、お友達と自分用に2年ほどの時間をお待ちすることで、ご注文をしたといいます。
2.先週に受取った物は、①持ち手が、緩んでいて、よりがあり、どうなのかということでした。
3.また、あけび蔓の色も黒いところと白いところがありまだらで、綺麗ではない。

これらのことから、不良品を受取ったと思われたようです。
私の経験から、これらのことは、自然のあけび蔓をつかい編み上げた手篭では、当然のことと思っています。あけび蔓は、自然の蔓なので、良い悪いはありますが、黒い斑のある蔓もありますし、揃ってはいません。
また、持ち手の緩みは、細目こだし編みは、持ち手の芯もあけび蔓を使いますので、芯の蔓が痩せてしまうこともある為に巻直しすることもあります。
これらのことをお客様には、ご理解いただければと存じます。
自然の素材を利用して作る蔓細工の特色です。
これらの特色をもつ細目こだし編み手篭ですが、長年の利用から、黒光りした手篭に変わってゆきます。
大切に御使いいただき、ご自分で育てたいただきたいものです。
手仕事専科   http://tesigotosenka.com
(有)宮本工芸  http://tesigotosenka.com/akebituru.html#d3

細目こだし編ロータイプ(大)
あけび蔓こだし編みは、彼のつくるものが、
多いでしょうか。
すぐれた方です。
宮本工芸では、厚い信頼を得ています。
私もです。
細目こだし編ロータイプ(中)
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2015年6月11日木曜日

人気の正装の武人「挂甲武人A」

先頃、㈱電通クリエーティブXのご注文の踊る埴輪をうけとりに大塚はにわ店をたずねました。
日本でも一二位の広告会社です。すでに梱包がなされておりましたが、ちょうど、大塚明氏が、正装の武人「挂甲武人A」を窯から出したところでした。焼塵をタオルで拭き取っていましたが、6、7体の埴輪が並ぶと趣があります。大塚はにわ店は、仕事専科の工房のなかでも一二位の人気の工房です。
¥6,000(税別)という手頃なお値段でもありますが、身近のところにおいて飾っておきたいようでした。写真に収めてきましたので、御紹介いたします。
挂甲武人A
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2015年6月9日火曜日

踊る埴輪の紹介

 仕事専科のサイトでは、現在105業種、154工房を掲載しています。それだけのお取引が増えたことになりますが、今年度は、更に伝統食品関係が、増える予定でおります。
 さて、今回、東京の新橋まで、ご注文の「踊る埴輪」を搬送いたしました。
お届け先は、㈱電通クリエーティブXです。写真撮影用の小道具として、ご購入いただきました。使用日の日程から、直接搬入することにしたのですが、慣れない東京の道でしたので、転回禁止の交差点で白バイにつかまってしまいました。待ちあわせ時間があり、急いでいたことから、田舎の道路とおなじく、何も考えずにやってしまいました。反則金は、国庫に納められるので、良しとしました。当日だけでも4箇所位で、反則切符を切っている光景を見ました。日本の交通巡査は、しっかりしていると感心した次第です。
 踊る埴輪は、比較的小さなものが人気です。大きなものは、挂甲武人等が、人気です。全国からのご注文となります。
 大手の会社とのお取引は、随分と増えました。
今回の㈱電通は、日本でも一二位の広告企画会社です。
先には、㈱資生堂、ANAインターナショナルホテル、星野リゾート様とそして、記念に残るのは、謝罪の王様の舞台道具としてもお取引が出来ました。
 更に、対応が出来るよう研鑽を積んで参りたいと存じます。
踊る埴輪
挂甲武人と馬
手捻りでつくる実寸大の埴輪は、
沢山並んでいます。
謝罪の王様の舞台に出演した
6体の埴輪

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2015年6月8日月曜日

白河だるま総本舗・渡辺だるま店の紹介






手仕事専科では、既に白河だるまと取扱っております。
それは、佐川だるま製造所ですが、しかし、もう一社、渡辺だるま店が、御座います。どちらも長い歴史を持つ、そして、それぞれにお顔も異なるだるまですが、その達磨に賭ける情熱は、同じものを感じています。それが、松平公のおひざ元のだるま職人と言えるのでしょうか。
だるまといえば、高崎だるまが、一大産地になります。全国の製造量の80%を占め170万個を製造すると聞きます。他には、松川だるま(仙台)、越谷だるま(武州だるま)、東京だるま、相州だるま、鈴川だるま、姫だるまなど、多くの産地があるようです。

 白河だるまは今から約300余年前、当時の白河城主丹羽長重公に始まり、後年の小峰城主でその名も有名な松平定信楽翁校が城下の繁栄を強く願い、当家先祖に楽翁公直々の名により谷文晁の図案とお墨付きを路金とともに頂き、はるか京へ「だるま」修行の命を受けて出立したと言います。修行のあかつき眉毛は、蔓、髭は亀、耳髭は、松と梅、顎髭は竹を表して、帰京したと言い伝えられています。また、文政6年(1823年)も横町絵図に、旧奥州街道沿いの横町で現在もだるま製造業を営む渡邊だるま店の住居、作業所がある位置に「瓦作金七」の名が確認されていることから、この人物が白河だるまと大きく関っている可能性が高いとされています。白河だるまはあごひげが長いのが特徴。厄除けと家内安全の利益がある赤だるまと海運の利益がある白だるまが作られている。年間15万個が生産されていると言います。

現在の白河だるま製造の佐川だるま製造所渡邊だるま店とは、向かい合って営んでいます。この度、渡邊だるま店のhpを製作いたしましたが、より企業的な取り組みをされています。昨年の夏には、某大手の化粧品会社の海外向けのノベルティとして、2000個もの起上り小法師を製作いたしました。入念に打合せを行い、お客様にお喜びいただきました。アメリカや東南アジア、ヨーロッパ店舗の販促品ですが、手仕事専科からの物が、世界にお届けできていることに喜びを感じています。今年は、さらに多くのお客様に喜びを届けたいと考えいます。


○イベントだるまです。
記念のだるまを作るのは、容易です。
一般だるまと、それほどに費用は、変わりません。
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2015年5月28日木曜日

津軽の木工品・CHITOSE(千年)の紹介

この度、仕事専科にあらたに弘前市に4代になる木品製作所が加わります。
木村木品製作所といいますが、現在の社長、木村崇之氏とは、一昨年にビッグサイトのGIFTSHOWで知り合いました。
毎年、展示会に新しい商品開発で、丸一日を費やしていますが、その情報量の多さから、大変な一日になります。
津軽のことは、特に弘前の産業や産品には、愛着を感じておりますので、必ずそのブースを訪ねることになります。その時は、直接弘前の会社を訪ねる際にお取引の話をしようということで、挨拶のみでしたが、その商品開発と前向きさとに情熱を感じていました。
私の弘前にいた時は、平成7年からの7年間でしたが、実に多くの地を訪ねもし人にも会いました。
単身赴任先の「星と森のロマントピアそうま」では、地元の若いスタッフよりも青森のことを知っていたように思います。御客様のマイクロバス送迎や青森観光協会の視察やキャンペーンなど、そして、弘前五人会の会員にもさせていただきました。160人もの名士の方々が、会員となっている異業種交流会です。
 弘前市の千年(ちとせ)は、よく通る街でしたので、また、市のテニスコートがあり、いくどか、コートを使ったこともありました。
 木村木品製作所は、その千年の地にあります。
りんごの木の廃材ともいえる伐採した老木の木材を使った木工品の開発です。りんごは、アダムとイブの旧約聖書にも出てくる果物ですが、弘前には、いたるところにりんご畑が広がっています。実に市街地から一歩外に出ると遠く山裾まで、一面のりんご畑になります。
その畑には、老木となったりんごの木が、伐採されて、薪として積まれています。実に太くて節があり、永年の風雪を思い起こさせるような風合いの太い薪です。
 りんごの木の木目色は、少し、茶色がかった色で、節々から、木目が面白くついています。しかし、その反面素姓の良い木材とは言えません。その加工が、面倒になるといいます。
 私は、当初、それほどその製品は、評価をしておりませんでしたが、その、木村氏の想いを知ることで、惚れこんでしまいました。
その節々の面白さもりんごの木ならではと感じています。
商品をいくつかご紹介いたします。
来月上旬には、仕事専科木村木品製作所として、アップいたします。
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