2018年5月1日火曜日

手仕事の「受注生産」とは--網代編手提巻手

手仕事専科には、いくつもの工房があります。
そして、受注生産のものも少なくありません。
先日、宮本工芸の商品ですが、2012年度にご注文の方の「網代編手提巻手(2分幅)」の物が出来上がり、お届け出来ました。
御注文時の納品予定通りに6年先のお届けになってしまいました。
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手仕事は、受注生産が少なくありません。
手で一つずつ作る工程から、一番効率的と思っています。
嘗てのもの余りの時代のお店に並べて、好きなものを購入する「消費第一主義」の時代は、「もったいない」には、相容れません。
「和美との生活」の考え方です。
手仕事は、それでいいと思います。
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その手提篭は、三上徳仁氏の作で素晴らしいものでした。
形は、当然ですが、材料の山ぶどう皮が、綺麗なもので、材料、編みとが揃ったものは少ないかと思います。
山ぶどう皮の網代編手提巻手は、型で編上げます。
編が上に行くほどに広がりが出てしまいます。
それを上口(笊口)で締めることになるのですが、上手い職人は、それが出来るのですが、下手な職人には、それが出来ないと聞きます。
ラッパ状に終わってしまうからです。
立上げの山ぶどう皮が、40本とすると3~5本ほど上口近くで減数することになります。
それで締りが 出て美しい形になります。
写真に撮りましたので、その形をご紹介します。
宮本工芸      http://tesigotosenka.com/akebituru.html
網代編手提巻手  http://tesigotosenka.com/pic/t-15pic/t-15019-5.html
※画像の職人は、三上徳仁さんです。
手仕事専科     http://tesigotosnka.com

網代編手提巻手(2分幅)
三上徳仁作
最後に幾本か、減数されます。
口が絞られることになります。
天然の山ぶどう皮を厚さ幅をそろえますが、
2分幅は、5mmともなり、
長い材料がなかなか揃いません。
材料が、確保されるのを待って、編み上げます。
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