2018年5月31日木曜日

あけび蔓手篭の修理--修理承り中!

新緑の季節を迎えて、ネット上「手仕事専科」では、毎日あけび蔓細工や山ぶどう皮手篭への訪問者が引きを切りません。田園風景にツバメの飛び交うのをみると心は野山や草原に出て緑風に舞います。
そんな時にあけび蔓の手篭は、格好の御洒落です。
小判ホラ編(中)
http://tesigotosenka.com/pic/t-15pic/t-15038.html
¥15,500
 横30cm×巾15cm×高20cm 材 あけび蔓
 ■商品コード T-15038■
       
▶購入する
(在庫有り)
 
お電話やメールで修理の依頼が、続きます。
手仕事専科宮本工芸では、あけび蔓、山ぶどう皮手篭の修理を受け付けています。
(※修理依頼
修理ができる程度の痛みなら良いのですが、中には、治らないものもあります。
先日の方は、20~30年前に購入されたと言いますが、ネズミに大きく喰われていました。当初は、修理が効くものと思っていたのですが、縦芯と横蔓とが無く特に縦芯は、手篭の柱になりますので重要です。
無い場合には、修理が出来ないようです。
本当に良いものでしたので、残念です。
もうお一人の方は、あけび蔓と山ぶどう皮の手篭でしたが、タンスに仕舞っていて虫食いに遣られたものでした。
画像で見ると底が酷く遣られて、何本かの蔓を差し替えるようでした。
何とか修理できそうですので、工房に送っていただき、1カ月程度の期間でお預かりしました。
持ち手が痛んでいます。
持ち手は、差し替え修理が可能です。
下に記しますが、あけび蔓と山ぶどう皮の手篭等の保存と手入れです。
自然の蔓は、湿気を嫌います。
一番の方法は、仕舞わずに使うことです。
宮本工芸工房間方では、山ぶどう皮手篭が、人気です。
大切に使うと孫子の代まで使い続けられるのです。巻手の持ち手が痛みますが、差し替えが出来ます。
宮本工芸網代編手提巻手は、2013年の御注文に入りました。
6年を待つのは長いのですが、あっと言う間です。
本物は、違います。
孫子に渡り大切に使い続けて欲しいと思います。
人気の網代編手提巻手
http://tesigotosenka.com/pic/t-15pic/t-15019-5.html
6年待ちです。
岩木山、八甲田山で採れる山ぶどう皮をつかった
純国産のものです。
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■蔓細工の特長
・堅牢無比、耐久性に富み,年を経るに従って光沢を楽しむことができます。親子数代にわたって 使用されているのも珍しくありません。

蔓細工の上手な使い方
・かるいほこりは編目にそって乾いたたわしで撫でてください。
・汚れがひどくなった場合は水洗いしても大丈夫です。ただし,洗剤を使わずしっかりと陰 干しをして下さい。
お手入れの方法
・本製品の一番のお手入れ方法は、しまいこむのではなく使い込むことです。特に梅雨時な ど湿気が高くなる時期は,カビなどの発生は自然と多くなるので、しまいこむのは避けて くださるように お願い申し上げます。
修理のお問合せ
・大切にしたい、愛着ある篭でも、長年使い込むうちに取っ手などに修理が必要となります。修理をすれば、まだまだ長く使うことが出来るのが、蔓細工です。
 「修理が」と思われたら、手仕事専科までお気軽にご相談ください。

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2018年5月25日金曜日

万両べこ--赤べこ伝説(虚空蔵堂の建立)

会津には、会津三縁起として、起上り小法師、初音、風車が、あります。
いずれも手仕事専科でご紹介しています。
昔から正月に神棚に飾り、一家の繁栄(はんえい)と家族みんなの健康・安全を祈るものとして受け継がれてきました。今でも会津では、新年の初市に必ずといっていいほど買い求め、一年間の家内安全(かないあんぜん)無病息災(むびょうそくさい)を祈ります。

もう一つ、会津には、赤べこがあります。
いまでは、赤べこをつくる工房がいくつかありますが、会津で初めて赤べこを作りはじめたのは、(有)荒井工芸所です。
(有)荒井工芸所の赤べこは、昭和天皇皇后両陛下が、お買い求めになり、1961年年賀切手にも採用されて全国に知られるまでになりました。
手仕事専科では、お取引工房として人気ですが、この度大きな御注文を頂戴しました。
福島県の動物薬会社では、昔から赤べこに商品名を書いて、お客様へのお土産にしていました。そして、時おり「赤べこ」のご注文をいただいていたのですが、この夏に北海道で大きな国際学会があり、そちらで、「赤べこ」を使うことになりました。
今回、御縁があり御注文となりましたが、感謝です。

工房は、家内工業です。
職人と言いますが、現在は、荒井啓安氏が当主で息子の政弘さんが、継いでいます。
ご先祖は、会津藩士の下級武士の家柄、明治維新後に陸奥の斗南藩より戻り、会津漆器の生地づくりの職人として生計を立てていました。木地師を営む傍ら張子を作り続けました。当主の啓安氏は、五代目として家業を引き継、張子職人となりました。
会津は、戊辰戦争では、賊軍として敗れましたが、明治新政府のもと斗南藩では、それはそれは、苦労したと言います。
斗南藩は、戊辰戦争に敗れ領地を没収された会津藩が明治2年(1869年)11月に再興を許された藩です。翌年4月から旧藩士らが移住を開始したが、寒冷地の過酷な自然条件の中で苦しい生活を強いられました。
その後、明治4年(1871年)7月14日の廃藩置県で斗南県となり、さらに9月に青森県に編入され、わずか2年足らずで斗南藩は消滅してしまいました。
会津の旧藩士らは、その後に会津に戻ってきたわけです。
(赤べこ伝説)
今から四百年ほど前の1611年に会津地方を襲った大地震で柳津も大被害を受け、虚空蔵堂をはじめ僧舎・民家が倒壊し多くの死者が出ました。その後の1617年に初めて虚空蔵堂(本堂)は現在の巌上に建てられたました。
本堂再建に使われた大材は、只見川上流の村々からの寄進を受け、只見川を利用して運ばれましたが、ここから巌上に運ぶのに大変困り果てていたところ、仏のお導きか、どこからともなく力強そうな赤毛の牛の群れが現れ、大材運搬に苦労していた黒毛の牛を助け、見事虚空蔵堂を建てることができたのです。
赤毛の牛の群れはなぜか虚空蔵堂の完成を待たずにいずこへともなく姿を消したと言われ、後に大材を運んでくれた牛に 感謝の気持ちと、ねぎらいをこめて建立されたのが開運「撫牛」であり、一生懸命手伝った赤毛の牛を「赤べこ」と呼び、忍耐と力強さが伝わりさらには福を運ぶ「赤べこ」として多くの人々に親しまれるようになりました。(福島県柳津町HPより)
その後も、この赤べこは、会津地方で伝染病が流行した時、赤べこを持っていた人が、病気にかからなかったということで、災難をよけたり、願いを叶えたりと縁起物のお守りとして有名になりました。
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2018年5月15日火曜日

岩木山・白い冬の飛翔--貴田洋子

第57回現代日本工芸美術展が、上野の東京都美術館で開催されました。
4月18日~26日の短い期間でしたが、19日に訪れました。
手仕事専科には、現代津軽こぎん刺し作家貴田洋子氏を紹介しています。彼女の作品が、出展されていたからです。
貴田洋子氏は、弘前の大鰐のご出身ですが、一目で津軽美人とわかる美しい方です。

津軽には、7年程過ごしました。
ホテルのプロパーとしてでした。
りんごで豊かな相馬村にできた第3セクターの施設です。
現、弘前市「星と森のロマントピア」ですが、天文台、スキー場、テニスコート、温水プール、天然温泉、キャンプ場、遊具、コテージ、ホテル等を有するテーマパークでした。
40代の働き盛りでした。
毎日が忙しく、本社と勤務地との板挟みで、ストレスも半端なくありましたが、それでいて楽しい毎日でした。
今振り返ると人生で一番楽しい時を過ごしていたのかもしれません。

美男美女を表した言葉に「相馬男に目屋女」という言葉があります。
長谷川和夫ばりの男性が、沢山いましたし、本当に美しい女性が、りんご畑の作業をしていました。
日除けに真深く被ったツバ広の帽子から覗く目がチャーミングで、その覆いをとると小顔の色白で美しい顔立ちの女性が現れました。
不思議です。
津軽は、昔から米どころで飢饉の度に京や大阪から美しい女性が売られてきたからとききましたが、どうでしょうか。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
現代津軽こぎん刺し作家貴田洋子 http://tesigotosenka.com/kidayouko.html
「岩木山・白い冬の飛翔」の作品を前に
貴田洋子さん
白い岩木山が、どっしりと刺しています。
地平には、こぎんの模様が美しいですね。
錦糸をつかっています。
星と森のロマントピアからは、
正面にこの姿の岩木山を望みました。
朝に夕に毎日眺めた雄姿です。
ほんとうに「どっしり」とした姿!
春まじかの冬の岩木山。
飛翔する八咫烏
八咫烏とは
http://tesigotosenka.com/pic/AC-04pic/AC-04-03.html
もどこ
伝統的なもどこ(文様)は、抽象化されて、
楽しい美しい形になります。
伝統的、古典は、力を持ちますね。
中途半端な意匠では、敵わないものを感じます。
この度の彼女の作品は、「岩木山・白い冬の飛翔」です。
伝統的に伝わる技術のこぎん刺という刺し模様の美しさから、美術工芸にまでされた方ですが、意匠だけでは、飽きが来ます。
 油絵や他の彫刻等と刺し子の美術工芸ちがいを感じます。
刺し子から、色、デザイン、奥行き、刺し模様の面白さなど、いくつかの要素を持ちます。
貴田洋子氏の色の時代、八咫烏の登場、そして、次は、何になるのかが、気になるところです。
タペストリー
津軽 白い冬
http://www.geocities.jp/hwfhb259/pic/AC-04pic/AC-04402.html
第57回現代工芸展出展作品のモチーフが、
津軽 白い冬です。
とても素敵なタペストリーになりました。
現代津軽こぎん刺し作家貴田洋子  http://www.geocities.jp/hwfhb259/kidayouko.html
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
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2018年5月13日日曜日

「クレヨン」作家「布弥(ふみ)」さんのこと

手仕事専科には、野州麻紙工房があります。
大麻草から、精麻や麻がら、麻炭(粉末)、(スティク)等をつくり、販売している一貫農家です。一年を通して、忙しくしています。
会社組織にし経営の近代化をなさっているのですが、それぞれに担当があります。
大麻草の種まきから収穫までは、家族総出で行いますが、力仕事は、大森芳紀氏になります。
彼は、芸術的センスを持ち合せ麻紙を漉き、いろいろな和紙製品(麻紙)をつくります。非常に繊細な感性でタレント(才能)溢れる方です。

麻ガラは、大麻草から精麻を取り除いた芯になるのですが、その麻ガラを使用している方に「布弥(ふみ)」さんというイラストレーターがいます。
地球に優しい素材として、麻墨、麻和紙、麻クレヨンをふんだんに使って大人の心にもそっと響くようなクレヨン&絵を制作販売している方です。
彼女の作っているものにとても素敵なクレヨンがあります。
クレヨンて、子どもの頃に初めてふれあう絵の具です。
白い画用紙に思い思いの色のクレヨンで、描いた記憶がよみがえります。
こちらをご覧ください。
https://rainbow-of-heart.jimdo.com/%E6%89%8B%E4%BD%9C%E3%82%8A-%E9%BA%BB-%E7%B1%B3-%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%A8%E3%83%B3%E8%B2%A9%E5%A3%B2/

この度、布弥さんのことが、veggy(ベジィ)という雑誌に紹介されました。
彼女のプロフィールは、こちらをご覧ください。
https://rainbow-of-heart.jimdo.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB-1/

こちらの絵を描いている方が、
布弥さんです。
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2018年5月2日水曜日

「粋」な会津木綿でつくる割烹着

春を迎えて、手仕事専科では、会津木綿が人気です。
縞柄の愉しさは、古今東西をといません。
stripeとcheckは、洋物好きの御洒落者には、堪えられません。また、江戸時代には、「粋」という言葉や「傾奇者」の言葉が残ります。

最近まで、割烹着・シャツを作られる方が少なくなり困っていました。
しかし、山田木綿織元で、それらの割烹着とシャツ、ブラウスが、出来るようになりました。
「ヤッター!」。
その方は、センス溢れる方でした。
和物雑貨を為される方は、本当に「布」と「作ること」が、好きです。
しかも個性的な「デザインセンス」があります。
「センス」は、もって生まれた才能に努力で「磨き」がかかった結果です。
「モノづくり」の「センス」です。
そして、もう一つは「縫製の技術」です。
手に取った時に丁寧に縫製されたものでないとお客様には、気に入られません。
ようは「丁寧な仕事」です。

「美しいstripeの会津木綿をつかい、割烹着を作る楽しみ」
これらが、山田木綿織元の商品となりました。
会津木綿の生地№を選んで、割烹着、シャツブラウスをお作り下さい。
デザインは、ご相談できます。
とてもセンス溢れる方です。

手仕事専科   http://tesigotosenka.com
山田木綿織元  http://tesigotosenka.com/yamajyuaidumomen.html
会津木綿・割烹着 2
フリーサイズ 
 
会津木綿・割烹着 1
フリーサイズ 
会津木綿・割烹着 3
フリーサイズ 
会津木綿・割烹着 4
ロングサイズ 
会津木綿・割烹着 5
ロングサイズ 
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2018年5月1日火曜日

縞柄--日本の布を楽しむ(会津木綿)

手仕事専科では、会津木綿が人気です。
現在、会津には、織工場が2社ほどございます。
その一つが、山田木綿織元です。
先日、「だからこその風合い」--会津木綿」のブログでご紹介いたしましたが、そちらの方から、出来上がりの商品画像とイベントのご紹介がありました。
会津木綿は、無地と縞がありますが、縞(ストライプ)が魅力です。
通常縞柄は、縦縞、横縞、格子縞となりますが、英語では、stripeとcheckといいます。
和物雑貨では、縞も無地もつかいます。
無地は、着物の裏地や縞とのバランスで使うことが多いように思います。
作品を写真でご紹介します。

●ご紹介
  会津木綿、その他、日本の布での手提を展開させていただいております。
   ○阪急梅田店  4/25~GW 
会津木綿縞№819
--(縞柄和名)----------------------------------------------------------
  • 千筋(せんすじ)・万筋(まんすじ) - 2色で構成された極細の縞。
  • 千筋のほうが幅広とも、万筋は濃淡が対比的な2色で作るともいう。 
  • 棒縞 - 太い縞
  • 金通縞(きんつうじま・きんとおしじま) - 2本の太めの線が組になり、各組の間に間隔のある縞
  • 子持縞・親子縞・孝行縞 - 太い線と細い線が組になった縞。
  • 太さの違いが少ないものは夫婦縞等とも
  • 矢鱈縞(やたらじま)・乱縞(らんじま) - 線の間隔が不規則な縞
  • 滝縞 - 線の太さが連続的に変化している縞。シェイディッドストライプ
  • 鰹縞 - 鰹の体色の如く、線の色が一本ずつ濃淡が変化する縞
  • よろけ縞 - 線がよろけた縞
  • 吹流し縞 - 吹き流しのように見える縞
  • うねり縞 - 波線の縞
  • 折れ縞 - ジグザグ線でできた縞
  • 真田縞 - 真田紐のような模様が織り込まれた縞
  • 関東縞 - 江戸時代末期に流行した細い縦縞。赤糸が入るものが多い
  • 格子縞
  • 碁盤縞 - 碁盤の目のように等間隔に細い線が交差する格子
         弁慶縞 - 2色の線を縦横双方に用いた格子
         千鳥格子 - 千鳥のように見える格子。ハウンドツース。
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    手仕事の「受注生産」とは--網代編手提巻手

    手仕事専科には、いくつもの工房があります。
    そして、受注生産のものも少なくありません。
    先日、宮本工芸の商品ですが、2012年度にご注文の方の「網代編手提巻手(2分幅)」の物が出来上がり、お届け出来ました。
    御注文時の納品予定通りに6年先のお届けになってしまいました。
    -------------------------------------------
    手仕事は、受注生産が少なくありません。
    手で一つずつ作る工程から、一番効率的と思っています。
    嘗てのもの余りの時代のお店に並べて、好きなものを購入する「消費第一主義」の時代は、「もったいない」には、相容れません。
    「和美との生活」の考え方です。
    手仕事は、それでいいと思います。
    --------------------------------------------
    その手提篭は、三上徳仁氏の作で素晴らしいものでした。
    形は、当然ですが、材料の山ぶどう皮が、綺麗なもので、材料、編みとが揃ったものは少ないかと思います。
    山ぶどう皮の網代編手提巻手は、型で編上げます。
    編が上に行くほどに広がりが出てしまいます。
    それを上口(笊口)で締めることになるのですが、上手い職人は、それが出来るのですが、下手な職人には、それが出来ないと聞きます。
    ラッパ状に終わってしまうからです。
    立上げの山ぶどう皮が、40本とすると3~5本ほど上口近くで減数することになります。
    それで締りが 出て美しい形になります。
    写真に撮りましたので、その形をご紹介します。
    宮本工芸      http://tesigotosenka.com/akebituru.html
    網代編手提巻手  http://tesigotosenka.com/pic/t-15pic/t-15019-5.html
    ※画像の職人は、三上徳仁さんです。
    手仕事専科     http://tesigotosnka.com

    網代編手提巻手(2分幅)
    三上徳仁作
    最後に幾本か、減数されます。
    口が絞られることになります。
    天然の山ぶどう皮を厚さ幅をそろえますが、
    2分幅は、5mmともなり、
    長い材料がなかなか揃いません。
    材料が、確保されるのを待って、編み上げます。
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