2018年3月7日水曜日

そらみみ--三浦麻梨乃の世界.vol.08

三浦麻梨乃の世界.vol.08は、「そらみみ」です。

今やペットブームも最盛期を過ぎてはいますが、TVチャネルをひねると可愛らしい犬猫の番組が、流れています。
かつて、「羽鳥湖高原レジーナの森」に赴任していた折に本社プロジェクトで、コテージが、ペット同伴の宿にリフォームされました。
本格的ホテルの経験を持つ私等のホテル経験者は、反対をしていましたが、結果から判断すると間違えていたようです。
「犬のきもち」で取り上げられ、ペット同伴の一流リゾート施設として名を馳せました。
勿論稼働率も上がり、大成功と言えるものでした。

犬猫がペットとして人気を得るまで、農村では、犬は、番犬や猟犬でした。
家の外に繋がれて、怪しい人影に吠えて知らせ、食事も人間の料理の残りご飯や味噌汁でした。
寿命も短かったように思います。
現代のように家族の一員として人権ならぬ「犬権」を得たのは、これらのペットブームによるのかと思います。
サラリーマンの都会暮らしのわが家にも2匹のワンコがいます。
ミックスですが、黒のシープドックと白の紀州犬です。
過去にも随分、拾ってきた犬がいて、その都度の代替わりでしたが、延べ5~6匹になるでしょうか。
全部娘が、拾ってきたものです。
娘は、犬の菩薩様です。

犬は、人間とおなじ感情を持ちます。
純真な眼で見つめて、気持ちを現わします。
「そらみみ」の目は、「ん?」「なんだ?」といった「ジー」っと聞き耳を立てる姿を現わしています。
三浦麻梨乃の世界は、そんなかつて飼っていた犬の表情を絵にしたものです。
ひとにもよるでしょうが、「ワンコ」は、可愛いですね。
家族の一員です。
子どもの頃から犬とともに育った私と妻も、「生き物を飼うのは、大変だ!」と言いながらも「食事」と「散歩」に忙しくしています。
ワンコは、飼い主次第です。
自分では、生きて行けませんし、飼い主を選べません。
そう思うと蔑には出来ないものです。
わずか10年ちょっとの寿命です。
幸せな時を生きて欲しいと願っています。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
銅版画家三浦麻梨乃 http://tesigotosenka.com/marinomiura.html#2012
作品 そらみみ http://tesigotosenka.com/pic/AC-03pic/AC-031101.html

そらみみ 額入
 技法・素材 
  銅版画・ハーネミューレ紙
 作品サイズ(縦×横)
  11.7×10.7cm
 額サイズ
  八つ切タテ (33.3×27.2cm)
 ■作品コードAC-031101■

 
銅版画家 三浦麻梨乃
8.そらみみ
愛犬が背中にイナゴを乗せたまま歩いていた事がありました。
そのほほえましい姿から発想が思いつきました。
犬は流し目する表情が特徴的です。
視線の先にはイナゴがひそかに耳打ちをしています。
もしかして内緒話かな。想像をふくらませる場面です。