2017年8月15日火曜日

工房間方に菅家藤一さんを訪ねて

昨日、喜多方市塩川の農泊花菜をあとにして、奥三島の間方に菅家藤一さんを訪ねました。
菅家藤一さんは、手仕事専科・工房間方のまとめ役ですが、たいへんお忙しい方です。長年つとめた役場を退職した後は、奥会津編組細工に関わり地域の幹事役として活動されています。
昨日お会いしたら、作り手の後継者が育ってきたと喜んでおられました。山ぶどう皮の小篭やマタタビの細工、代表的なものは、米研ぎ笊ですが、嬉しい限りです。
奥三島の編組細工の技能継承は、長年の取り組みになるのでしょうが、成功されているといいます。全国工人祭りが有名ですが、出展者も全国規模になり、当日の生活館での販売では、ひとり1品の購入に限られるのですが、商品がすぐになくなるほどです。

お忙しいところ、時間取ってくれました。
お訪ねした理由は、昨年に人気になったマタタビ米研ぎ笊の製作の件です。昨年からいく度もTV放映された関係から、御注文が増えに増えてしまい、製作が追い付かなくなってしまったからです。工房間方の作り手は、70歳から90歳の方々です。家の手伝い仕事もあり、高齢からの手足の疲労や故障もあります。ご注文があっても無理強いは出来ないのが通りです。
当初は、1~2カ月で出来ると見ていたのですが、はや半年が過ぎてしまいました。お客様にとっては、待つにも限度があると思われていると思いますが、作り上がってこないことには、致し方ありません。
お詫びするだけになります。
今後のご注文は、半年から1年先でお待ち頂けるのであれば、何とか作れるでしょうと仰っていただきました。

お盆の忙しい時期でしたが、
お待ちしてくれました。
役場を退職した後は、長年関わった
編組細工の技術継承に尽力されて、
毎日、後継者の育成と手篭などの製作、
TVの出演以降は、講演などの依頼も引っ張りだこで
忙しいようです。
網代編み財布(2分幅)ですが、後継者もしっかりと
作れるようになったといいます。
左は、山ぶどうの節を使った乱れ編みの財布です。
持ち手が、折れてしまった山ぶどう皮の手篭。
折れてしまうのは、芯が入っていないからですが、
修理依頼になります。
 
二分幅の手篭。
底が丸みを帯びて特殊な飾り編みです。
山ぶどう皮は、2分幅が限度の幅といいます。
宮本工芸網代編手提巻手
二分幅が限度です。
後継者の作ったマタタビ米研ぎ笊
3~4合用(中)のサイズです。
後継者の作る笊ですが、最後の締めは、
菅家さんが行います。
1~2本継ぎ足す形で目の遊びを
なくします。
沢山の山ぶどう皮の準備が出来ました。
巾と厚みを揃えることが、準備になります。
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