2014年10月1日水曜日

”着物を着る”とは

大きな難問に遭遇しています。
今年の手仕事専科のプロジェクトに「古布」ビジネスに参入することを掲げました。
いまだにスタートできずにおりますが、徐々に歩んではおります。
今回「着物仕立て 富士商店」のページをアップしました。
着物文化の足跡は、大きなものがあります。
しかし、おおきなマンモスが、恐竜が、長い地球史上では、忽然と姿を消したようにこの着物文化が、無くなろうとしています。
伝統工芸が、手仕事が、民芸品が、絶滅危惧種になり消え失せようとしています。
辻が花の着物
辻が花の基本となる絞り染めは、奈良時代から日本に伝統的に続く手法で、布を結んだり括ったりして染めた初歩的で簡略なものから、絵模様の輪郭を縫い絞って多色に染め分けたものまで様々なものがある。これは縫い絞った糸の圧力で染料が生地に入るのを防ぐ纐纈と呼ばれるものだ。描き絵とは、直接生地に絵を描く手法で時には絞りさえも凌駕して自己主張している感のものもある。次に摺箔だが、これは金箔や銀箔を糊などの接着剤を使って貼り付け、模様を出す技術である。中世の公家服飾や、室町時代には禅僧の袈裟などにも用いられていた。刺繍はその模様の表出性が高いため控えめに使われていたが、それも時代とともに変化していった。

問題を整理したいと思います。
1.着物の環境
2.産業としての衰退
3.展望
4.着物を着るとは
まず、
1.着物の環境
  現代では、着物を着る機会がなくなりました。
  生活が、洋風化され、建物も公共的施設も、主婦の就業、茶道、華道、唄、舞踊といった文化的  
  ゆとりの喪失、・・・・。
  富の二極化、経済の低成長、国家観・民族意識の喪失。
2.産業としての衰退
  高度成長期のバブルを経て、 貨幣経済の反動として、本物が、駆逐されたこと。
  上流から、下流までの着物に関わる産業の衰退。
3.展望
  着物文化は、富の蓄積や文化意識が、欠かせないと思っています。
  経済が、停滞しますます、着物に対する需要がなくなっています。
  着物文化、そして着物経済は、先細りです。
  ニッチといわれるかもしれませんが、着物が、生き残れる環境をどちらかに作ってゆくことかと  
  思います。
  ①着物の染と織とを新しい現代の布として、展開する道が、一つです。
  ②現代にマッチした着物と新しい布としての展開をイベントとして、実施する。
  ③世界市場を踏まえたガウン(夜具)としての着物の展開、
  ④洋風の衣に対応した新しいデザインの着物布地の開発。

4.「着物を着る」とは。
  わたし個人の生活では、着物を着る機会がなくなっています。
  考えてたいと思います。
  思い付きです。
  ①夜具としての使用
  ②普段の書斎での着用
  ③私用での着用(散歩等)
  ④着物生地の洋服へのリフォーム
  ⑤着物を着る機会(イベント)の実施
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