2018年4月20日金曜日

「だからこそ」の風合い--会津木綿

下野・会津・津軽 手仕事専科の人気工房に「山田木綿織元」があります。
現在、会津に残る会津木綿製造のひとつです。
その会津木綿が、引きも切らずに人気ですが、大変なストーリーがあります。
以前は、もう一社ありました原山織物工場様と御付き合いをしていたのですが、もうすでに3年程になるでしょうか、諸事情から、廃業してしまいました。
現在は、HARAPPAとして、営業を継続されていますが、製造形態を大きく変えてしまいました。
価格も変え、製造物も全く変わりました。
残念ながら、現在は、お取引が出来ません。

明治38年創業の山田木綿織元
豊田自動織機をつかい、今も織り続けています。
かつお縞№612
かつお縞と言って、分かる方は、何人いるでしょうか。
縞の幅の違いで、3種類ほどあります。
縦糸の整経は、大変です。
350mもの糸を準備して織ります。
横幅は、37cmですが、
何本の縦糸を使うと思いますか。

山田木綿織元さんは、旧来からの伝統的な会津木綿を作られています。
200種類にも及ぶ反物の製造卸であり、他にもデパート催事用に小物も作られています。
全国には、会津木綿が好きなお客様が、たくさんおられます。
ある方は、今朝ほど、メールで「会津木綿との出会い」その「ストーリー」をお聞かせくださいました。
ここに抜粋して、ご紹介いたします。

(お客様のメール)----------わたしが会津木綿を知ったのは、7年程前。
会津の友人がカフェをオープンするというので、会津木綿を使ってカフェ小物を作ったことがありました。
また、復興の関連で会津木綿を使った小物のデザインをさせていただいたことがありまして、その時に、「日本の地域にこんなに心地よい布があるんだなぁ、もっとみんなに知ってもらって、愛されるといいな。」と思ったのでした。
日本のいろんな地域の布で、普段につかえるようなモノを作って展開できるといいなぁと思ったのです。
そしてこの度、日本のいろんな地域の布で、手提を作って催事から展開することになりました。
会津木綿は、日本の布を知る始まりとなった布で、スタートする時に少しでもあるといいなと思ったのです。
大阪の阪急の催事でゴールデンウィーク期間中の展開です。
日本の職人さんと作る道具を提案しているPINTさんのところで展開させていただきます。
商品としては、長く愛されるものへと、育てていけたらと思っております。
私ごとで長いメールになってしまいまして、すみません。
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お客様は、ほんとに会津木綿が好きな方々です。
しかし、明治38年創業の山田木綿織元は、いまでも旧式の豊田自動織機を使い製造しています。
会津木綿の縞柄、無地の木綿の風合いは、だからこその風合いです。
新しい近代的な織機では、作れないのです。
あの柔らかさと風合いのもつ癒しの感触は、だからこそです。

手仕事専科    http://tesigotosenka.com
山田木綿織元  http://www.geocities.jp/hwfhb259/yamajyuaidumomen.html

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2018年4月16日月曜日

日本人のアイデンティティ--精麻からの麻紐つくり

数日前に大麻博物館で、高安淳一館長と話す機会がありました。
大麻博物館は、わが家から、車で十数分のところです。
手仕事専科から、特上精麻の御注文があり、訪ねました。

機械挽きの精麻
現在は、殆どが、機械による作業です。
スクリュータイプの
ブレスレット
簡単な麻から績んで作った
ブレスレット。
精麻(190cm)から、3本ほど
作ることが出来ます。
わずか数か月で3mにも育つ大麻草。
7月には、収穫されてます。
大麻草の皮を挽く作業です。
これから、輝くばかりの精麻が
つくられます。
「こちらの精麻は、最近入手したのですが、10数年前のものです。」手触りと光沢が、異なります。
最近の機械引きではなく手挽きです。
すでに40年程前から機械引きは、主流ですが、それ以前は、手挽きでした。
機械は、一様の厚さで機械速度で云わば自動的に大麻草の皮を挽いて除きます。
しかし、手挽きは、手の感触で挽きます。
大麻草は、その茎部分から、穂先に向かって繊維は、一様ではありません。
細いところも頚的なところがあり、微妙に厚さが異なります。
手挽きは、その薄いところと厚いところ、繊維の強いところと弱いところが分かります。それを手伝いで感じながら、ゆるく早く強く弱く挽くことになります。
その為に機械引きは、ゴワゴワした繊維ですが、手挽きは、光沢があり、柔らかい繊維になります。麻紐を績むのに大麻草の繊維・精麻は、重要です。
機械引きのごわごわした繊維と手挽きの柔らかいゴミのついてない繊維とでは、異なります。
美しい麻の布を織るためには、手挽きの精麻が、求められます。

インドでは、嘗てガンジーの不服従抵抗がありました。
そのシンボル的な行為が、イギリスの機械が織る綿布を買わずに自分たちの手で織った綿布を使用することでした。
私は、アメリカの大麻草の排除ではなく、日本の文化としての大麻を自分たちの績む麻紐で、組紐なり、麻紐を綯うことを提案します。
大麻草の歴史は、日本の文化です。
一説によると日本の大麻草の文化(精麻による麻布・麻紐)は、縄文時代に遡るといいます。
その遺物が、縄文時代から発見されています。
そのような歴史を持つと言われています。

詳しくは、「大麻という農作物」をご覧ください。
「大麻という農作物」 大麻博物館 著  ¥2,000 

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2018年4月7日土曜日

「お待たせしました!」--米研ぎ笊が出来上がりました(工房間方)

手仕事専科では、マタタビの米研ぎ笊を販売しています。
マタタビの編組細工は、この奥会津地区と近隣の山間部集落だけになります。
その中でも奥三島地区は、高齢者の生涯学習としての取組に成功したと言えるでしょう。
60歳代から、編組細工に取り組みます。
手仕事専科の竹工芸には、有名な八木沢正さんや齋藤正光さんが居られますが、彼らは、一流の職人です。
彼らの作るものは、とても高価格です。
しかし、こちらのマタタビ編組細工は、「帆待ち」仕事として、作ります。
だからこそ安価な価格となっています。
手仕事の「帳合い」です。
工房間方の菅家藤一さん。
彼は、長年役場職員として、
奥会津編組細工の普及に尽力して
来ましたが、現在は、
あけび蔓、山ぶどう皮、マタタビ細工に
すばらしい作品を作っています。
工房間方より届いた
マタタビ米研ぎ笊
優れものです。
昨年3月以降のマタタビの米研ぎ笊蕎麦笊の御注文から、1年間もお待ち頂いておりました。
その商品がやっと工房間方から届きました。
50点もの御注文でしたが、なんとかお待たせする焦燥感から解放されそうです。
お客様には順番に発送の確認を行い荷作りし送ります。
届いた方々からは、お喜びの声を聴きます。
工房間方にご注文のお客様は、いろいろと商品の出来上がりを吟味されています。
その上で御注文されていますので、工房間方の商品が優れているかが分かります。
従来は、半年~1年先で御注文を受けておりましたが、これから暫くは、お待たせせずにお届け出来そうです。
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日本郵便株式会社の横暴!

ここ数日前から、DM発送に問題が生じました。
「ゆーメール」の後納郵便で、「手仕事の歳時記」等の郵送をしていたのですが、従来の価格では、発送できなくなったからです。
年間大量に使用していることから、割引価格で契約をしていたのですが、4月以降は、従来よりも大幅に高くなるからです。
それも89円だといいます。
「え!」
・・・・・・「?」
寝耳に水です。
まして、通常の82円よりも高い価格ってあり得るの!

担当者から、事情を聴きましたが、納得がゆく回答ではありません。
昨年の10月以降に内部通達で、4月より新しい料金体系に変ったといいます。
それが、89円でした。
しかし、黒磯郵便局では、その変更の連絡さえもしていなかったのです。
4月過ぎて、利用後に分かったからです。
高額のパンフレット等は、従来通り安価なのですが、私の多用する25g以内のチラシ等の送付は、通常郵便よりも高いからです。
私は、常識的にあり得ないことなので、何らかの方法がないのかと尋ねましたが、無いの一点張りでした。
私の契約していた黒磯郵便局は、末端の郵便局です。
上部組織には、関東支社があり、更に本社の決めた決定以外の対応はできるはずもありません。
本部に私のような意見を伝えることはできないのかと尋ねると日本郵便株式会社には、窓口としてお客様相談サービスセンターがあると紹介をされました。

お客様相談センターは、本社の社会貢献・CS推進室に属する組織です。
上記の経過を説明し、釈明を求めましたが、黒磯郵便局を通じて回答しますとのことでした。
・通常82円で届くチラシ郵便が、なぜ、89円になるのか。
・従来契約取引していた私のような会社は、どう対応したらいいのか。
 (「契約をやめろ」の意なのか。)
黒磯郵便局は、当初より「上部組織からの通達でそれ以外の対応は取れない。」と述べていますので、埒が明かないと思います。
案の定、黒磯郵便局を通じて、おなじ回答が戻りました。
「82円よりも高額の89円が何故か」の回答はありません。
・しかも価格の変更は、一切まかりならない。
・(お客様のクレームは)黒磯郵便局で全て対応しなさい。

私の前身の会社でもCS運動があり、社命として対応していました。
ホテル業では、CSは、最も大切な要素です。
日本郵便株式会社では、末端の郵便局へ上部決定(制度)を常態とします。
これは、通常の会社でも同じですが、私のような利用者の要望に直接応えようとはしません。
お客様相談室センターのスタッフは、「私の回答は、日本郵便株式会社の回答です。」と言い放ちます。
大きな組織の恐ろしさです。
彼らは、日本郵便株式会社として、競争のない市場で好き勝手なことをしています。
市井の中小企業とは異なる高給を手にし、何ら責任を取らないで、立ちはだかっています。
私は、この様な動きの鈍い図体だけ大きく社会の暴利を貪るな会社を許すことはできません!
一矢報いたいと思っています。
「日本郵便株式会社の横暴」です。

これらの情報から、どう対応したら良いでしょうか。
twitter,facebook等の閲覧の方に相談します。
良い方法があれば、教えて下さい。
お願いします。

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2018年3月26日月曜日

私の宝物--子どもの頃にみた世界(三浦麻梨乃の銅版画)

手仕事専科には、美術工芸の部門があります。
その中で銅版画家三浦麻梨乃さんの作品を紹介しています。
web上では、昨年からのご紹介になりますが、とても素敵な作品が並んでいます。
彼女の銅版画のテーマは、「ささやかな幸せ」です。
それを小動物や草花に重ねて「小さな物語」を描いています。
---「私は、動物のしぐさや表情に癒され、勇気づけられもします。気づかぬほどに自然に繰り返す営みの中に大切なものがあると、そっと癒してくれるのです。銅版画の小さな画面は小動物のぬくもりを表現するのにとても相性がよいと感じています。」---

私は、三浦麻梨乃の世界を10回のシリーズでご紹介しました。
いずれも私が気に入ったテーマです。
彼女は、福島市のご出身です。
福島県庁がある中規模都市ですが、阿武隈川が街をながれ、周囲を大きな山々に囲まれた盆地で、近在の山間の村落の中心的な商業都市です。
そのような環境では、これらの小動物や草花は、ふだんに彼女の周囲に見られたことでしょう。
それが、これらの作品のテーマになりました。
上をむいて
ごったがえる
そらみみ
銅版画家三浦麻梨乃
私は、栃木県那須地方の古くからある東山道の伊王野村(当時)という宿場町の近くに生まれ育ちました。明治初期に富山県砺波地方から、移住してきた足軽の家系です。
父の代に砺波地方に訪ね、八田藤四郎という家系図を寺の古文書でみつけたといいます。
私のルーツは、富山人です。
大祖父やその兄弟達の人柄や生き様を聴くと「実直で勤勉」なそして、「浄土真宗」という信心深い血の流れを思い知ります。
そんな自分は、彼女の小動物や草花に惹かれます。
実直な祖父母とやさしい両親に見守られて子ども時代を過ごしたからだと思います。
30戸の農村の”なにもない農家”でした。
それも周囲を里山に囲まれ、家の前を合川がながれ、隣家まで500mも離れていました。
小学校では、商家の子どももいました。
「とろくてぼんやりの」私と比べて、「直系の早い子ども」でやはり育ちの違いが、一目瞭然です。
それでもわが家では、居場所があり、自然に囲まれて育ったそれらの時間は、私の宝物です。
小さな頃に見つけた小動物や草花の世界は、毎日を朝から晩まで夢中にさせる驚きの世界でした。
それが、三浦麻梨乃銅版画の世界に画かれています。
60有余年を生きてきて、とうに忘れていた「宝物の世界」です。

先日、会津の凍み餅やもちころの御注文の話を書きました。
80代のご両親へお子様が、戦前の貧しかった頃のひもじい時にご馳走だった「凍み餅・みちころ」をプレゼントする話です。
懐かしい貧しかった頃の味です。
三浦麻梨乃の銅版画は、忘れていた宝物の時間にタイムスリップする「魔法の作品」です。
私の宝物、それは子供の頃にみた世界(三浦麻梨乃の銅版画)です。

手仕事専科 http://tesigotosenka.com
銅版画家三浦麻梨乃 http://www.geocities.jp/hwfhb259/marinomiura.html
農産加工花菜 http://www.geocities.jp/hwfhb259/nousankakouhana.html

2018年3月11日日曜日

「ひなたぼっこ」--三浦麻梨乃の世界.Vol.10

三浦麻梨乃の世界.vol.10は、「ひなたぼっこ」です。

タンポポのもとで、ひなたぼっこをしている亀がいます。
亀の甲羅干しという言葉がありますが、まさにその甲羅干しです。
日がな一日を温かい陽射しのもとで過ごすカメ。
三浦麻梨乃の世界です。

むかし、中東を旅していた時にバクダットの若者にいろいろな場所を案内してもらいましたが、ユーフラテス河のいくつもの小さな浮島にカメが甲羅干しをしていたのをみかけました。茶色ににごった大河に亀の甲羅干しです。
もう、40数年前ですが、その時の彼は、どうしているでしょうか。
中東で何かあるたびに「元気に生きているか。」といつも思い出します。

「日がな一日」の言葉は、学生の時に知りました。
俳句や詩を好む友人がいて、藤村の詩から、「小諸なる古城のほとり雲白く遊子悲しむ・・・・」また、「日がな一日のたりくらり・・・・」などの言葉を「好きなんだ!」いっていました。
感性豊かな彼に対して、そのようなものを持ち合せていない私は、分かりませんでした。
60有余の年月を経て、少しは、感じられるようになりましたが、いまでも「言葉を生む」ことが出来ずにいます。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
銅版画家三浦麻梨乃 http://www.geocities.jp/hwfhb259/marinomiura.html#2011
ひなたぼっこ http://www.geocities.jp/hwfhb259/pic/AC-03pic/AC-031102.html
ひなたぼっこ 額入
 
技法・素材    銅版画・ハーネミューレ紙
 
作品サイズ(縦×横)   11.4×8.5cm
 
額サイズ  八つ切タテ (33.3×27.2cm)
 
■作品コードAC-031102■ 
銅版画家 三浦麻梨乃
10. ひなたぼっこ
カメはひなたぼっこが大好きです。太陽のように咲くタンポポを見あげています。
太陽の恵みを浴びてみんな生きています。

2018年3月10日土曜日

「それもいいよね」--三浦麻梨乃の世界.vol.09.

三浦麻梨乃の世界.Vol.09は、「それもいいよね」です。

今回の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックでは、沢山のドラマが生まれました。
羽入結弦や小平奈緒、高木美帆・奈那姉妹、そして、LS北見のカーリング女子などです。
本当に素晴らしい活躍でした。

LS北見のメンバーで、流行語になったのは、「そだねー」です。
各自の意見を受容れて、それぞれに調整して行く方法です。
この版画の「それもいいよね」は、まさにそうです。
自分の意見に固執せずに「それもいいよね」は、良い。
この齢になると固執しないことは、こころの平安をもたらします。
風に吹かれて暖かい陽射しのなかで、過ごす時間は、甘露の時間になります。
好きな時間に没頭し、それ以外のことには、「それもいいよね」の気持で受容れて行く生き方をしてゆきたいものです。

私ごとになりますが、私は、子どもの頃から、本当に頑固でした。
納得しないと首を縦に振らないのです。
恥ずかしいようですが、性格は変えられないもので、それが、今でも続いています。
その代り、仕事でも趣味でも継続することで成功に繋がっています。
それは、納得しないと諦めないからです。
若い頃(30代でしょうか)にこれからの知識習得は、画鋲型が良いと聞きました。
自分の専門は、深く探求し、それ以外は、広く浅く知識を得て行く、「バランス型」の学習です。
今もそれが良いのかと思っています。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
銅版画家三浦麻梨乃 http://www.geocities.jp/hwfhb259/marinomiura.html#2012

それもいいよね  額入
 技法・素材 
  
銅版画・ハーネミューレ紙
 作品サイズ(縦×横)
 
 11.7×17.6cm
 額サイズ
 
 八つ切ヨコ (27.2×33.3cm)
 ■作品コードAC-031202■


銅版画家 三浦麻梨

9.それもいいよね
行動が空回りする時は、肩の力を抜いてリラックスしたいものです。
自力でも泳げるカエルたちが笹船に乗って楽する姿と柳の葉で風に乗る姿。
私たち人間も時には流れにまかせて風にまかせて。

2018年3月7日水曜日

そらみみ--三浦麻梨乃の世界.vol.08

三浦麻梨乃の世界.vol.08は、「そらみみ」です。

今やペットブームも最盛期を過ぎてはいますが、TVチャネルをひねると可愛らしい犬猫の番組が、流れています。
かつて、「羽鳥湖高原レジーナの森」に赴任していた折に本社プロジェクトで、コテージが、ペット同伴の宿にリフォームされました。
本格的ホテルの経験を持つ私等のホテル経験者は、反対をしていましたが、結果から判断すると間違えていたようです。
「犬のきもち」で取り上げられ、ペット同伴の一流リゾート施設として名を馳せました。
勿論稼働率も上がり、大成功と言えるものでした。

犬猫がペットとして人気を得るまで、農村では、犬は、番犬や猟犬でした。
家の外に繋がれて、怪しい人影に吠えて知らせ、食事も人間の料理の残りご飯や味噌汁でした。
寿命も短かったように思います。
現代のように家族の一員として人権ならぬ「犬権」を得たのは、これらのペットブームによるのかと思います。
サラリーマンの都会暮らしのわが家にも2匹のワンコがいます。
ミックスですが、黒のシープドックと白の紀州犬です。
過去にも随分、拾ってきた犬がいて、その都度の代替わりでしたが、延べ5~6匹になるでしょうか。
全部娘が、拾ってきたものです。
娘は、犬の菩薩様です。

犬は、人間とおなじ感情を持ちます。
純真な眼で見つめて、気持ちを現わします。
「そらみみ」の目は、「ん?」「なんだ?」といった「ジー」っと聞き耳を立てる姿を現わしています。
三浦麻梨乃の世界は、そんなかつて飼っていた犬の表情を絵にしたものです。
ひとにもよるでしょうが、「ワンコ」は、可愛いですね。
家族の一員です。
子どもの頃から犬とともに育った私と妻も、「生き物を飼うのは、大変だ!」と言いながらも「食事」と「散歩」に忙しくしています。
ワンコは、飼い主次第です。
自分では、生きて行けませんし、飼い主を選べません。
そう思うと蔑には出来ないものです。
わずか10年ちょっとの寿命です。
幸せな時を生きて欲しいと願っています。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
銅版画家三浦麻梨乃 http://www.geocities.jp/hwfhb259/marinomiura.html#2011
作品 そらみみ http://www.geocities.jp/hwfhb259/pic/AC-03pic/AC-031101.html

そらみみ 額入
 技法・素材 
  銅版画・ハーネミューレ紙
 作品サイズ(縦×横)
  11.7×10.7cm
 額サイズ
  八つ切タテ (33.3×27.2cm)
 ■作品コードAC-031101■

 
銅版画家 三浦麻梨乃
8.そらみみ
愛犬が背中にイナゴを乗せたまま歩いていた事がありました。
そのほほえましい姿から発想が思いつきました。
犬は流し目する表情が特徴的です。
視線の先にはイナゴがひそかに耳打ちをしています。
もしかして内緒話かな。想像をふくらませる場面です。

日光下駄の返品--「え!」「こんなに美しい下駄なのに!」

手仕事専科では、日光下駄は、特殊な商品です。
御注文は、オーダーメイド「受注製作」となります。
先日、昨年の11月にご注文の日光下駄が、出来上がり、お客様にお送りいたしました。
4ヵ月待ちでした。
数カ月先のお届けで受注したものですが、とても良く台木の木目も美しい出来上がりです。
二枚歯生成りの竹皮、焼、白の鼻緒の下駄です。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
日光下駄山本政史 http://www.geocities.jp/hwfhb259/nikkougeta.html
美しい日光下駄
二枚歯 生成り竹皮 焼 白の鼻緒
歯型は、安定した台形になります。
踵は、一段下げて、土踏まずに
刺激を与える履き方になります。

■返品
ところが、お客様は、商品が届くや早々に気に入らないので、送り返すといいます。
はじめから、返品の印象!
少し胡散臭い印象の方でしたので、心配もしていたのですが、その感が当りました。
御注文は、ご縁と思いどの方でも性善説でご対応します。
商品代を支払われない方は、今まで一人もおられませんでした。
 
・いく度もいつ出来上るのかの催促の電話があった。
・間際のお振込の確認では、最近は、ネットで振込んだ後で、商品の届かないネット詐欺があるので、代引きでなく、届いてから確認をしてから、振り込みますといって、変更しました。
・サイズが小さいので履けない。
 日光下駄は、靴のサイズよりも2cmほど、小さく作ります。足の踵がはみでるように突っかる履き方をします。
 受注時に履き方もサイズも説明済みです。
・理由は言わないで「履けない」の言ってん張りです。
  足に合わない不具合の場合には、鼻緒を緩めるとか方法があります。
・イチャモンをつけて、何とか返品しようとしている印象!
・オーダーメイド「お客様ご注文の下駄」なので、返品は、出来ませんと伝えても、ご納得いただけないようです。
・まだ、商品は送り返されてきていません。

この様な顛末です。
今回のことは、8年間の中で、5000件を超える御注文ですが、初めての経験です。
これもご縁です、勉強になりました。
残念ながら、日光下駄山本政史の頁にあえて受注製作・返品不可の理を容れました。
美しい日光下駄ですので、私自身が履きたいと思うほどですが、
何方かお求めの方におすすめしたいと思っています。

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2018年3月5日月曜日

遊戯の時間--三浦麻梨乃の世界.vol.07

三浦麻梨乃の世界.Vol7.は、「遊戯の時間」です。

樹木に蛇の骨が巻きつき、真白な鬼百合の花が咲いています。
その空間で、蛙たちが遊んでいる図です。
グロテスクな印象を受けましたが、これも又、三浦麻梨乃の世界です。
この絵に対するコメントを伺いました。
子どもの頃のビニールハウスでの思い出が、膨らんでいます。
自分の姿を蛙に見立て「挑戦する好奇心」と祖母に怒られる「リスク」を蛇の骨に見立てています。
真白い鬼百合は、「生きる」を現しているのでしょう。

私の子どもの頃は、野山や田圃、小川をフィールドにしていました。
季節毎の遊びがあり、冬にはベーゴマや鳥捕り、夏には川原で泳ぎ魚をとり、山に入り薬草や蕨を採ったり、遊びはつきませんでした。
骨になった蛇の死骸は、それほど見る機会はありませんでした。
それでもその蛇の死骸の周りに真白い鬼百合が凛と咲き、蛙が遊ぶ様は、想像が出来ます。
この図は、三浦麻梨乃のイメージの世界だろうと思います。
「挑戦と生」をテーマとした作品です。
手仕事専科 http://tesigotosenka.com
銅版画家三浦麻梨乃  http://www.geocities.jp/hwfhb259/marinomiura.html#2009       
遊戯の時間   額入
 技法・素材 
  
銅版画・ハーネミューレ紙
 作品サイズ(縦×横)
  
58.5×45cm
 額サイズ
  
大判タテ (85×66cm)
 ■作品コードAC-03901■

7.遊戯の時間
ヘビの骨を飛び回り遊ぶカエルたち。普段は恐れるヘビも骨となれば怖くない。
生きているうちに花を咲かせて楽しもう、時に失敗して傷ついても挑戦する事。
怖がってばかりでは夢はいつまでたっても掴めない。そんな想いも込めて描きました。
ヘビの骨にはリスクを恐れる心理を、それをも凌駕しようとする好奇心をカエルの姿に投影しました。
子供の頃にビニールハウスの骨材をジャングルジムのような遊具に見立て遊びました。骨組みがヘビの骨格に似ていると感じました。
祖母にみつかれば怒られると知りながらも、挑んでしまう不思議な心理でした。その思い出から発想がふくらみました。